酒皶は女性に多く、最近特に増えている印象があります。
難治性の疾患で、顔の頬や鼻などに赤み、毛細血管拡張、にきび様の皮膚症状がみられ顔のほてりを伴う疾患です。
湿疹と間違われて治療されている場合も少なくありません。湿疹の軟膏をつけると一時的によくなりますが、すぐにまた赤くなる場合などは酒皶の可能性があります。湿疹に使う薬は酒皶を悪化させてしまいます。
悪化因子
紫外線、暖かい部屋や暖房、ストレス、アルコールなどが悪化因子です。特に紫外線は酒皶の大敵です。サンスクリーン剤は必ず使用していきます。他に高血圧の治療薬や血管拡張薬が原因のこともあります。またピロリ菌や、顔面に多く生息するニキビダニが原因のこともあります。
当院では酒皶の治療に力を入れています。海外では使われる多くの治療薬が、残念ながら日本では認められていません。当院では効果が知られている治療薬をいくつかご用意しており、症状に合わせた治療を行います。
にきびのような症状を改善します。数か月の継続が必要です。
赤みやほてりを改善する目的で使用することがあります。
海外では推奨されていますが、日本では未承認です。当院ではアゼライン酸含有化粧品 を提供しています。
これは2022年から保険適応になりました。当院ではメトロニダゾール外用薬を採用しています。
内服薬や外用薬で改善しない赤みや毛細血管拡張に対してロングパルスYAGレーザーやノ―リス、シルファームで治療し良好な結果を得られる場合があります。当院もこれらの機器を用いて治療しています。
難治性の酒皶に対する他の治療薬もございますのでご相談ください。