やけど(熱傷)

やけどをしたらまず冷やしましょう。

流水や氷で30分以上冷やすことが大切です。冷やすことでやけどの進行を抑えます。冷やしながら受診してください。

2週間以内になおれば瘢痕(やけどのあと)は残りません。やけどは放置せず、医療機関を受診し治療しましょう。やけどは、深達度によりⅠ~Ⅲ度に分類されています。深い熱傷、気道熱傷、顔面・手足・陰部の熱傷、化学熱傷などは中等症・重症と判定され、入院し全身管理が必要です。

 

Ⅰ度熱傷は発赤のみで数日で治るため、瘢痕を残さずに治癒します。

Ⅱ度熱傷は深達度により2種類に分けられます。

水疱やびらん(痛い皮むけ)がみられますが2週間以内に瘢痕を残さず治癒する浅達性Ⅱ度熱傷と、水疱の底が白くなり治癒するまでに34週間かかり瘢痕が残る深達性Ⅱ度熱傷があります。

Ⅲ度熱傷は皮膚の色が白色や褐色になり、皮膚全層の熱傷のため痛みを感じません。治癒までに1か月以上を要し、瘢痕や拘縮(指などが曲がらなくなること)を残すため植皮(手術で自分の正常な皮膚をつけかえること)が必要になります。

 初診時には浅い熱傷のようにみえても、1~2週間後に脂肪組織までの深い壊死(皮膚が使えなくなること)が起こり、治癒まで長期間かかることもあるので、慎重な対応が必要です。

やけどのいろいろ

  • 子供のやけどは、あとから熱が出たり全身に『とびひ』が広がることがありますので抗菌薬内服が必要なことがありあす。
  • 水ぶくれは、きれいなものであれば中の水を抜いて、皮を残しておきましょう。そのほうが痛みが少なくて済みます。しかし、汚れた皮の場合は除去しなければなりません。
  • お湯が水がしみるときには、塩を1%入れたぬるま湯や水で洗いましょう。痛みが少なくなります。
  • カイロ、湯たんぽ、ホットカーペットなどでのやけどは、あとから深くなることがあります。低温熱傷です。手術が必要になることもあります。
  • やけどが治った後はしっかり日焼け止めを塗りましょう。放置して日光に当たっていると真っ黒になってきます。
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