蕁麻疹は5人に１人が経験する頻度の高い皮膚疾患です。かゆみを伴う、盛り上がる赤い斑点が、24時間以内に消えたり出たりします。掻くと線になり浮き出てきます。80％くらいは原因不明ですが風邪などの感染症や薬が原因のこともあります。
蕁麻疹は外用薬では治りません。抗アレルギー薬の内服が必要です。重症の場合は呼吸苦、吐き気、腹痛、気分不良などが起こることがあり、大変危険な蕁麻疹もあります。
通常は１週間くらいで治りますが、1か月以上続くタイプや日光や寒冷刺激などで出現する蕁麻疹もあります。蕁麻疹の種類や症状に合わせて適切な内服治療を行います。また、治りにくい蕁麻疹の場合は、注射薬で治療することもあります。
蕁麻疹はすぐに消えてしまうことが多いため、デジカメやスマートフォンなどで写真を撮ってきていただくと診断に役に立ちます。