湿疹・皮膚炎はかゆみを伴う頻度の高い皮膚疾患です。皮膚に接触するものが原因のことが多く、化粧品、石けん、シャンプー、消毒薬、金属、植物、食べ物、目薬、湿布など様々なものが原因になります。また冬の乾燥や体の洗いすぎ、カビ、血行不良が原因のこともあります。
治療はまず、症状を悪化させる原因を考えていきます。原因検索や皮膚の状態を評価するために血液検査やパッチテストを行うことがあります。また、皮膚の状態にあわせて外用薬や内服薬、漢方薬で治療していきます。
難治の場合は紫外線治療を行います。
毛染めや金属、化粧品の香料、ゴムなどによるかぶれの原因になる22種類について1度に調べることができます。背中の皮膚にシールを貼って2日後にはがし、2日後、3日後、1週間後の3回判定します。シールを貼った後はなるべく汗をかかないよう運動や入浴を控える必要があります。シールをはがした後は入浴は可能です。
調べることができる物質は以下のものです。
金属(ニッケル、コバルト、クロム、金)
抗菌薬(フラジオマイシン硫酸塩)
局所麻酔薬(カインミックス)
香料
樹脂(ロジン、ペルーバルサム)
防腐剤
ゴム硬化剤
ゴム老化防止剤
染料
水銀化合物
薬剤や食べ物が皮膚炎の原因と考えられる場合におこなう検査です。
①原因と思われる薬剤、食べ物などを前腕に垂らします。
②細い針で皮膚表面に傷をつけて浸透させます。
③約15分後に皮膚の反応をみて判定します。
アレルギーの原因について血液で調べることがあります。
少量の血液で1度に36~39種類の項目を調べることができます。食べ物(卵、牛乳、小麦、エビ、カニ、そば、ピーナッツ)や花粉、ダニ、カビなどの項目が調べられます。
また、約180種類の項目から自分の検査したいものを一度に13種類まで調べることができます。1項目から検査することができます。