しわ

レーザー治療と若返り

スタンフォード大学で行われた研究では、レーザーなどの光治療をおこなった皮膚では遺伝子が若い状態に近づいたと報告されました。このことから、治療を続けることで、『しみ』や『たるみ』などの加齢性変化を遺伝子レベルで改善し、若返りの効果をもたらすと考えられています。

治療を少なくとも年に1回、平均9年間継続的に受けている15人の患者さんでは、治療を受けた患者さんは実年齢より平均11歳若くみえたという報告もあります。

しわの種類

しわにはいくつかの種類があり、原因が異なります。眉間のしわは表情のくせ、つまり筋肉の動きで繰り返し皮膚が折りたたまれるために生じます。このタイプのしわにはボトックスという筋肉の動きを弱める注射が有効です（当院では行っておりません）。目の周りのしわも筋肉の動きによるものと、皮膚が薄いため乾燥によってできるしわです。頬部のしわは筋肉の衰えや真皮のコラーゲンなどの減少によるしわです。ほうれい線は筋肉の衰えやコラーゲンなどの減少により皮膚の張りが低下することで生じる複合的なしわです。

治療について

しわの治療にはいくつかの方法があります。

➀レーザーシャワーやフラクショナルレーザー

まずは、レーザーシャワーを月1回程度を数回行い、皮膚の張りに必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やしていきます。レーザーシャワーで皮膚の温度を60℃以上に上げることで、1か月かけてコラーゲンが作られるようになります。そのようなお肌の基礎治療を行い、土台を作ってからフラクショナルレーザー（皮膚に穴をあけるレーザー）で効果の高い強いレーザーを照射していきます。フラクショナルレーザーは、肌に小さな穴を開けるレーザーです。基礎治療が終わっていないスポンジのような肌に穴を開けても効果が得られにくくなります。目の周りのしわに対してや、肌の引き締めには、初めからフラクショナルレーザーを行うこともありますが、3日くらい赤くなったり、腫れたり、浸出液がでてかさぶたになり、約1週間くらいのダウンタイムがあります。また、炎症後色素沈着が起きますので、効果とダウンタイムを十分検討してから治療を受けてください。

②シルファーム

シルファームXは、極細の針を介して皮膚に高周波のエネルギーを直接伝えるマイクロニードルRFといわれる治療機器です。様々な皮膚の症状を治療することができます。従来のレーザーでは治療がむずかしいとされていた肝斑の改善が期待できるほか、赤ら顔、毛穴の開き、しわ・たるみ、妊娠線や肉割れといった症状の改善を目指すことができます。施術を受けた後に皮膚が元の状態に戻るまでのダウンタイムが短く痛みも少ない施術です。＊シルファームXは日本の厚生労働省にあたるFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されています。

③ガウディスキン

ガウディスキンとは、ビタミンA（レチノール）を配合した化粧品のことで、健康的で美しい肌を叶える目的で作られた医療機関専売のスキンケアブランドです。ビタミンA（レチノール）は肌のターンオーバーを促す事でシミの原因であるメラニンや古い角質の排出を促進しコラーゲンの産生も促進するため毛穴、しわ、しみ、くすみ、乾燥肌などの改善が期待できます。ガウディスキンは日本人の肌に合わせて開発された日本製のドクターズコスメです。日本のトップクラスの研究所・工場で最高ランクの品質管理のもと高品質に製造されています。

④その他

しわの改善効果が認められた成分として、ニールワン、レチノール、ナイアシンアミド、アスタキサンチンなどがあり美容液などに使われています。当院ではしみとしわに効果があるアスタキサンチンが配合されたジェルをおすすめしております。またレチノールが配合されたクリームもごさいます。