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乾癬(かんせん)

乾癬は、赤い斑点と白いカサカサしたものがみられる慢性的な皮膚疾患です。正常な皮膚と比べて10倍以上も皮膚が生まれ変わるため、皮膚の生産が過剰になり厚く積み重なってきます。日本には約40万人の患者さんがいるといわれています。治療により改善しますが、擦れたり物理的刺激が加わると症状が出てきます。

人にはうつりません。

乾癬は遺伝的素因(体質の様なもの)に様々な環境要因が加わることで発症する疾患です。親子で発症する場合には父親に乾癬がある場合が圧倒的に多いようです。

最近ではメタボリックシンドロームとの関連が示唆されており、糖尿病、高脂血症、高血圧、肥満などの疾患を合併している患者さんも多くみられます。したがって乾癬は皮膚だけではなく全身の炎症性の疾患と考えられております。メタボリックシンドロームを軽快させることで乾癬の皮疹も改善するとの報告もあります。また逆に乾癬患者さんでは全身性に炎症が起きていることからメタボリックシンドロームを合併しやすく,最終的に心筋梗塞に至るような全身炎症が進行性に段階を踏んで生じるという仮説が提唱されています。脂肪細胞,特に内臓脂肪は,炎症性を引き起こすサイトカイン(TNF-α)や,アディポサイトカインという物質を産生することによって,さまざまな全身性炎症を惹起すると考えられています。アディポサイトカインは、インスリン感受性を上げる作用があり,肥満および乾癬患者さんでは低下していると報告されています。肥満をともなう乾癬患者さんではアディポサイトカインが低く、心血管系疾患のリスクが高まっている可能性があるといわれています。特に若年の重症患者さんでは,心筋梗塞の発症リスクが高いことが報告されています。

乾癬の発症,増悪因子の一つとして飲酒・喫煙の関与が報告されています。重症乾癬では軽症乾癬患者に比較して喫煙・飲酒率が高いと報告されています。

症状は、通常かゆみは少なく、フケのようなものがパラパラと落ちてきます。爪の変形や関節痛を伴うこともあります。カサカサしたフケを落とそうとゴシゴシと擦ったり、白いカサカサをはがしたりすると悪くなります。

お薬が原因で似たような症状が出ることがあります。また他の病気との鑑別が必要な場合もあります。この場合は皮膚生検(皮膚の一部をとってきて顕微鏡で調べる検査です)が有用です。関節症状を伴う場合は関節リウマチとの鑑別が必要となりますので血液検査やMRI検査などを行います。    

生活上の注意点

生活習慣やストレス、体調などによって症状に変化が見られます。

① カロリーの高い食事は症状を悪化させます。食事は肉や脂肪分より魚や野菜を中心とした栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

② 衣服で擦れると悪化しますのでなるべく柔らかい素材の衣服を着ましょう。

③ 乾燥に注意しましょう。一般的に夏に改善し冬に悪化します。

④ 感染症で悪化する場合もあり、体調管理も重要です。

⑤ 喫煙で悪化したり治療効果が下がりますので禁煙が望ましいといわれています。

⑥ 日光にあたると良くなることが多いので、日光浴をしましょう。急な日焼けは皮膚を刺激し悪化の原因になりますので徐々に始めましょう。

⑦ ストレスをためないようにしましょう。肉体的・精神的ストレスは悪化の原因になります。スポーツや趣味などでストレス解消をしましょう。

⑧ 適度な運動をしましょう。肥満などのメタボリックシンドロームと乾癬の関連が言われています。運動することで体を鍛え適切な体重を維持しましょう。

治療

外用療法、内服療法、紫外線療法、生物学的製剤(注射)などがあり、症状に合わせて治療を組合わせます。

① 外用療法

ステロイド外用剤と活性型ビタミンD3外用剤で治療を開始します。ステロイド外用剤は即効性がありますが,長期間の使用により皮膚萎縮や毛細血管拡張が現れるので注意が必要です。活性型ビタミンD3外用剤は,即効性はありませんがステロイド外用剤にみられるような皮膚萎縮や毛細血管拡張をきたさないため、長期の使用に向いています。最近では,ステロイド外用剤と活性型ビタミンD3外用剤の混合剤が使用できるようになり,単剤よりも高い有効性があります。

② エトレチナート内服

エトレチナートはレチノイドというビタミンAの誘導体の一種です。皮膚の盛り上がりを抑制します。また免疫細胞に対しても増殖抑制作用があり、炎症を抑制します。光線療法と組み合わせると効果が高まります。副作用として,口唇炎や肝機能障害などがありますので血液検査をしながら服用していただきます。少量で効果があれば副作用も軽減できて長期にも使用できます。胎児に影響を与える恐れがあるため服用中だけでなく服用後も男性は6か月、女性は2年間の避妊が必要です。

③ シクロスポリン内服

シクロスポリン(ネオーラル®)は免疫抑制薬であり皮疹や爪病変、関節痛に対してかなりの効果が期待できます。外用治療で難治な場合や皮疹が広範囲の時には使用します。副作用として腎機能障害,高血圧などがありますので。長期間の連用は推奨されておらず,12年を目安に使用しています。

④ メトトレキサート内服

メトトレキサートは主に関節リウマチで使わせる薬ですが、2019年3月にリウマトレックス®が「局所療法で効果不十分な尋常性乾癬」および「関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」に使用できるようになりました。皮疹だけでなく関節炎にも有効なためため,関節症状のある患者さんにも使用できます。週に2日間の服用で済みます。副作用として肝機能障害,肺線維症があるため血液検査をしながら使用しています。

⑤ アプレミラスト内服

新規の経口投与可能なホスホジエステラーゼ4阻害剤(PDE4阻害薬)であるアプレミラストが2017年から使用可能になりました。乾癬の経口治療薬としては25年ぶりの新薬で、その効果が期待されています。乾癬患者さんの免疫細胞や表皮ではPDE4の発現が亢進しており、細胞内のサイクリックAMPcAMP)が減少していることが知られています。アプレミラストはPDE4を阻害することによりcAMPを上昇させ、炎症反応をを調節することで、症状を改善すると考えられています。副作用がほとんどないのが使いやす点ですが、時に副作用として腹部症状と下痢や吐き気が生じます。副作用が強く出た時には休薬し、症状が改善したら少量から再開していきます。

⑥ 紫外線療法

エキシマライト(範囲が狭いところ)やナローバンドUVB(広範囲に照射可能)を照射します。外用薬では難治の皮疹に対しても効果があります。乾癬では病変部に炎症を引き起こす免疫細胞が集まってきており過剰に働いています。紫外線は免疫細胞を減少・不活性化させて活動を沈静化させます。

紫外線は、病変を引き起こすために活発に働いている免疫細胞(リンパ球:T細胞)を直接死滅へ誘導することと、この病因となっているT細胞を抑制するための制御性T細胞を誘導します。制御性T細胞は免疫抑制的に働きます。この直接的な免疫細胞の死滅と制御性T細胞の誘導という2つの効果が紫外線の免疫抑制作用として働いて過剰反応を起こしている病変部を沈静化させます。

⑦ 生物学的製剤

生物学的製剤の導入は,日本皮膚科学会によって承認を受けた施設においてのみ可能ですのでご希望の方は大学病院や総合病院に紹介いたします。。シクロスポリンやエトチナートなどの治療が副作用によって使用できない,あるいは効果が不十分である患者さんに使用しますが,関節症状などによってQOL(生活の質)が著しく障害されている場合にも使用可能です。使用前には,結核や肝炎などの感染症を十分にチェックし,使用開始後も,定期的に胸部X線,血液・尿検査をする必要があります。

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当院ではWebでの順番予約を導入しております。来院前に予約を取り、順番が近づいたらお越しください。

帯状疱疹ワクチン

日本人の約3人に1人が80歳までに帯状疱疹を経験すると推定されています。ワクチン接種により帯状疱疹の発症予防ができます。また、神経痛への移行を減らすことが可能です。50歳以上で接種が可能です。

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ケミカルピーリング

当院ではにきびや毛穴のつまりなどにサリチル酸マクロゴールによるピーリングを行っています。このピーリングはトラブルが少なく、高い効果があるといわれています。

脱毛レーザー

当院では予約制でレーザー脱毛を行っています。医療レーザー脱毛のゴールドスタンダードのシネロン・キャンデラ社のGentleMax Pro®を使用しています。2波長を使い分けることができるので、ひとりひとりの肌質、毛質に合わせた安全な医療レーザー脱毛が可能です。

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