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しみ あざ

「しみ」とは、皮膚の色素の局所的な増加のことです。しみには様々な疾患が含まれており、明確な定義はありません。

しみには以下のようないくつかの疾患が含まれています。

➀老人性色素斑

➁脂漏性角化症

➂肝斑

➃雀卵斑(そばかす)

➄後天性真皮メラノーサイトシス

 

しみの代表的疾患は、老人性色素斑(日光黒子)です。しみを主訴に受診する患者の60%を占めるとの報告もあります。顔面や露光部に好発し、紫外線の影響により、色素を作る細胞や表皮細胞などの皮膚の様々な細胞に異常が生じ、メラニン色素の産生が亢進します。3mm~2cmくらいの丸い黒色斑です。多発することもあります。主にピコレーザーやルビーレーザー、ルビーフラクショナルレーザーで治療します。ルビーフラクショナルレーザーはダウンタイムも少なく多数のしみがある場合にはとても有効です。

脂漏性角化症は、皮膚の良性腫瘍であり黒く盛り上がっていることが多いですが、初期は老人性色素斑に似ています。いぼのように表面がざらざらしており、顔や頚部に好発します。手背や四肢に多発するしみのように見えるのも脂漏性角化症のことがあります。主に炭酸ガスレーザーで治療します。

肝斑は、妊娠や経口避妊薬、紫外線、擦るなどの刺激により増悪し、30歳から50歳代に好発します。額、眼周囲、頬部、下顎に多くみられ、両側性のびまん性で色調が均一な色素斑であり、点状の色素斑がない点が他のしみとの鑑別になります。色素斑の分布から、前額、鼻下、顎にみられる顔面中心型、下顎型、頬骨型がありますが、広範囲に色素斑がみられる場合もあります。最も多いのは頬骨型で、眼周囲を避けるように色素斑がみられます。最近の研究では肝斑病変部ではバリア機能の障害がおきていると報告されています。また病変部では脂質代謝に関わる遺伝子の発現量の低下などが報告されています。肝斑は通常はレーザーは禁忌です。トラネキサム酸とビタミンCの内服とハイドロキノン(美白剤)やビタミンCの外用を行います。約2~3か月の治療で60%くらいのかたが改善してきますが、難治の場合は、シルファームやピコレーザーを照射していきます。シルファームは、極細の針を介して皮膚に高周波のエネルギーを直接伝えるマイクロニードルRFといわれる治療機器です。従来のレーザーでは治療がむずかしいとされていた肝斑の改善が期待できるほか、赤ら顔、毛穴の開き、しわ・たるみ、妊娠線や肉割れといった症状の改善を目指すことができます。施術を受けた後に皮膚が元の状態に戻るまでのダウンタイムが短く痛みも少ない施術です。*シルファームXは日本の厚生労働省にあたるFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されています。

雀卵斑は「そばかす」のことです。学童期に発症し顔面正中部に小型の色素斑が多発する疾患です。紫外線により増悪するため、春から夏にかけて悪化しますが、家族内発生もあり遺伝子多型と相関するという報告があります。遺伝性色素異常症でも雀卵斑と同様の小色素斑がみられることがあります。濃いものはロングパルスアレキサンドライトレーザーで治療します。薄いものは治療が難しく、ピコレーザーやルビーフラクショナルレーザーで治療します。ルビーフラクショナルレーザーは薄いものから濃いものまで治療できるレーザーです。これまで取れなかった色素斑にも効果があると報告されています。

後天性真皮メラノサイトーシスは、しみのようにみえますが、しみではなくあざの一種です。何らかの刺激により色素を作る細胞が活性化する疾患で、女性に多く、数%に家族内発症がみられます。発症は1030歳代で、多くは、顔面に淡い褐色から紫褐色の小色素斑が左右対称性に生じ、頬骨部や両側の額部に多く、鼻翼の色素斑も特徴とされています。まれに四肢にも色素斑がみられることがあります。肝斑との鑑別が難しい症例もあり、また肝斑との合併例もみられ、治療に工夫が必要になる場合もあります。他の治療に比べて治療が難しい疾患です。確定診断をするためには皮膚生検が必要になることもあります。ピコレーザーやルビーレーザーで治療しますが、複数回の照射が必要になります。

検査について

色素増加がみられる疾患である色素性母斑や悪性黒色腫などの皮膚腫瘍との鑑別が必要になる場合には、皮膚生検を行うことがあります。遺伝性疾患が疑われるときには遺伝子検査が必要な場合もあります。真皮メラノサイトーシスの確定診断には皮膚生検が必要です。また、接触皮膚炎後の炎症後色素沈着や固定薬疹、内分泌異常で生じるアジソン病などの色素異常症もあり、パッチテストなどのアレルギー検査や内分泌検査を行うこともあります。

治療について

しみの治療は、疾患ごとに異なるため正確な診断が必要です。診断を誤ると治らないだけでなく症状を悪化させることもあります。治療はハイドロキノンなど美白剤の外用、ケミカルピーリング、レーザー治療、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服療法があり、治療によって生じる副作用やダウンタイムなどをご説明し、要望もふまえて病態に応じて選択していきます。

サンスクリーン剤による遮光はもっとも簡単にできるしみの予防法です。紫外線は老人性色素斑、肝斑、雀卵斑の増悪因子であり、紫外線により表皮のケラチノサイトなどからメラニン産生を活性化させる多数の物質が産生されます。ハイドロキノンは5%以上の高濃度ではメラノサイトに対する毒性があり、また接触皮膚炎も生じることがあり使用には注意が必要です。通常は25%の濃度で自家製剤として使用されますが、酸化されやすく安定性に問題がありました。現在は安定性の高い製品が商品化され使用しています。

レーザーは脂漏性角化症、老人性色素斑、真皮メラノサイトーシス、雀卵斑に対して有効な治療法ですが、肝斑に対しては色素沈着を悪化させるため禁忌とされています。一方で、真皮のメラノサイトが原因の後天性真皮メラノサイトーシスにはレーザー治療が不可欠です。注意点として、真皮メラノサイトーシスでは肝斑が混在していることもあり、照射部位に一時的に色素増強がおこることがあるため、あらかじめ十分に鑑別しておく必要があります。  

内服療法としてはビタミンC、トラネキサム酸などが用いられます。ビタミンCとビタミンEを併用すると、ビタミンC単独より効果があります。トラネキサム酸は特に肝斑で有効性が高いと言われており、4~6週間で改善がみられますが、内服中止により再発してきます。

併用療法としてガウディスキンを使用することもあります。ガウディスキンは、ビタミンA(レチノール)を配合した化粧品のことで、健康的で美しい肌を叶える目的で作られた医療機関専売のスキンケアブランドです。ビタミンA(レチノール)は肌のターンオーバーを促す事でシミの原因であるメラニンや古い角質の排出を促進しコラーゲンの産生も促進するため毛穴、しわ、しみ、くすみ、乾燥肌などの改善が期待できます。ガウディスキンは日本人の肌に合わせて開発された日本製のドクターズコスメです。日本のトップクラスの研究所・工場で最高ランクの品質管理のもと高品質に製造されています。

当院のレーザー治療機器の特徴

ピコレーザー

ピコレーザーは、しみやあざなどの色素性病変、小さなホクロ、お肌のハリ・キメ・小じわの改善、毛穴の引きしめ、色素沈着、刺青、にきび痕などの治療を行うことができる最新の画期的なレーザーです。当院のピコレーザーはシネロン・キャンデラ社のPicoWay®です。「ピコ」とはレーザーの照射時間(パルス幅)の単位のことで、これまでのレーザーに比べて短いため、周囲の組織への影響が少なく、治療効果が高いことが知られています。従来のレーザーに比べて優れているため、これまで治療してもとれなかった薄いしみなどにも有効です。また従来のレーザーに比べて約半分の照射回数で済むといわれています。また、ピコレーザーは熱の発生が少ないため、皮膚へのダメージやかさぶたなどのダウンタイムが軽くなります。当院では最先端のピコレーザーを使用し、しみなどの治療を行っております。

ロングパルスレーザー

当院ではシネロン・キャンデラ社のGentleMax Pro®を使用しています。このレーザー機器は、波長755nmのロングパルスアレキサンドライトレーザーと1,064nmのロングパルスYAGレーザーを1台に搭載した医療レーザー脱毛のゴールドスタンダードです。2波長を使い分けることができるので、ひとりひとりの肌質、毛質に合わせた安全な医療レーザー脱毛が可能になりました。ロングパルスアレキサンドライトレーザーは、脱毛のほかに、にきび、肌質の改善、しみなどの治療ができるレーザーです。顔全体にレーザーを照射することでくすみ・そばかす・薄いしみを改善させ、かさぶたなどのダウンタイムがほとんどないため、お仕事などへの影響や、治療したことを知られたくないと心配されているかたに適しています。また、ロングパルスYAGレーザーは、脱毛のほかに、しわ、赤ら顔、血管腫、イボなどの治療ができるレーザーです。

フラクショナル炭酸ガスレーザー

フラクショナル炭酸ガスレーザー (CO2レーザー)は、ホクロ、くびのイボ、汗管腫、にきび痕、毛穴の引きしめ、眼の周りの小じわの改善、妊娠線、白斑などの治療ができるレーザーです。当院ではシネロン・キャンデラ社のCO2RE®を使用しています。フラクショナルとは、皮膚に無数の小さな孔をあけることで、細胞の活性化やコラーゲンの増殖を促し、皮膚を引きしめる効果や、新しい皮膚に入れかえる効果があります。

ルビーレーザー

準備中

シルファーム

シルファームは、極細の針を介して皮膚に高周波のエネルギーを直接伝えるマイクロニードルRFいわれる治療機器です。様々な皮膚の症状を治療することができます。従来のレーザーでは治療がむずかしいとされていた肝斑の改善が期待できるほか、赤ら顔、毛穴の開き、しわ・たるみ、妊娠線や肉割れといった症状の改善を目指すことができます。施術を受けた後に皮膚が元の状態に戻るまでのダウンタイムが短く痛みも少ない施術です。シルファームは日焼け後の肌や目もとの施術も可能です。通常のレーザー治療では、光やレーザーが色の黒い眼球に反応することがないよう施術中は保護のためにアイガードを使用しますが、シルファームではアイガードが不要なため、目尻やまぶたの上への施術も可能です。     

シルファームXで改善が期待できる症状

➀赤ら顔、②毛細血管拡張症、③酒さ、④肝斑、⑤炎症後色素沈着、➅毛穴の開き、➆肌質(きめ)、➇小じわ、➈しわ・たるみ、⑩ニキビ、⑪ニキビ痕、⑫妊娠線や肉割れ

*症状によって治療に必要な回数や治療期間が異なります。月1回くらいで5~6回くらい必要ですが、1回で高い効果を出す場合もあります。

*シルファームXは日本の厚生労働省にあたるFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されています。

レーザー治療の流れ

お問合せ

レーザーフェイシャル、レーザーシャワー、レーザー脱毛、ケミカルピーリングなどは火曜日から金曜日の予約制とさせていただきます。問診と画像解析を行った後、予約をしていただき治療開始となります。

問診とカウンセリング

問診票にお困りのことを記入していただきます。問診票をもとに、症状に合わせた治療をご提案させていただきます。

画像解析

洗顔後に、画像解析装置により、しみ、しわ、赤みなどを評価します。客観的・経時的に観察することができるほか、目には見えないしみやしわなどを見つけることができます。また、治療によりどれくらい改善したかを客観的に評価することができます。

 

ひとりひとりにあわせた治療プログラム

画像解析により得られたデータと、皮膚の状態に合わせて最も適した治療法をご提案させていただき、お話会いの中で、治療プログラムをたてていきます。かさぶたなどのダウンタイムが少ない治療法や、少ない回数で治療する方法など、ひとりひとりのニーズに合わせた治療法をご案内いたします。

 

お問合せ・ご相談

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受付終了時間を早める場合があります。電話での診療予約はできません。

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順番予約について

当院ではWebでの順番予約を導入しております。来院前に予約を取り、順番が近づいたらお越しください。初診の方でもご利用できます。電話での診療予約はできません。

帯状疱疹ワクチン

日本人の約3人に1人が80歳までに帯状疱疹を経験すると推定されています。ワクチン接種により帯状疱疹の発症予防ができます。また、神経痛への移行を減らすことが可能です。50歳以上で接種が可能です。

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ケミカルピーリング

当院ではにきびや毛穴のつまりなどにサリチル酸マクロゴールによるピーリングを行っています。このピーリングはトラブルが少なく、高い効果があるといわれています。

脱毛レーザー

当院では予約制でレーザー脱毛を行っています。医療レーザー脱毛のゴールドスタンダードのシネロン・キャンデラ社のGentleMax Pro®を使用しています。2波長を使い分けることができるので、ひとりひとりの肌質、毛質に合わせた安全な医療レーザー脱毛が可能です。

往診

当院では通院が困難な患者さんには往診も行います。当院から半径3km以内が原則ですが、まずは電話でご相談ください。

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受付終了時間を早める場合がございます。ご了承ください。


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